タイ・バンコク郊外の宗教施設「サティアン・タムマサターン」で心を浄化する

サティアン 庭園
庭園内は人工とはいえ、配置が美しい

ゴルフ目的で訪れたタイで、少し変わった場所を訪問してみるのはどうだろう。というのも、タイにはそこかしこに不可思議が転がっていて、神がかった出来事や霊的な現象が各地で起こる。バンコクも日本以上に科学では証明できない事柄が多発していて、オカルト的な好奇心をくすぐる場所でもあるからだ。

そんなバンコクには「パワースポット」も多い。タイ人はこういったスポットをごく自然に受け入れていて、ときに宗教と融合し、地域に根ざしていることもある。
タイは国民の94%が仏教徒だと言われる。ご存じのように、バンコクの観光スポットにも歴史的な寺院が数多くある。早朝には橙の袈裟を着た僧侶が托鉢に周る。タイと仏教は切っても切れない関係にある。とはいえ、実はタイ仏教では女性の出家を認めておらず、尼僧は存在するものの、本来の僧侶とは認められていない。

サティアン 川
細部に女性らしいかわいらしさも感じられる

そんな尼僧が、タイの女性や子どもたちが瞑想をしたり、悟りを開くための場所として1987年にある宗教施設を開園した。それが今回紹介する「サティアン・タムマサターン」(以下サティアン)だ。タイ人尼僧サンサニー・サティアンスットが開いたこの園は入場料が無料で、もちろん男性でも気軽に入ることができる。
このサティアンが実はパワースポットとしても人気があるので、日本人観光客にもぜひ注目してほしい場所なのだ。

庭園はインスタ映えする美しいスポット

サティアン 蓮
池には子どもが乗れそうなほど大きな蓮の葉が浮く

サティアンは日本人居住者も多いエカマイ通りを北上する。BTSエカマイ駅からタクシーで100バーツ程度で行ける距離だ。外壁はレンガで、一見リゾートホテルか古い豪邸のように見える。入り口で氏名などを記帳し、靴入れの袋をもらったら、園内は裸足で散策することになる。

サティアン 外壁
サティアンの外壁はレンガになっている

受付左手にはちょっとしたカフェもあって寛げるし、そこに運がよければ尼僧サンサニーがいることもある。タイ人は老若男女問わず尼僧に人生の悩み事を相談し、アドバイスをもらう。

サティアン 僧侶
尼僧に相談をするタイ人たち

園内の大半は草木に囲まれた庭園になっている。木々が生い茂る上にミストが撒かれていて、どんなに暑い季節でもほっと一息つくような涼しさを感じる。日陰もあるので、ゆっくりと過ごすのもまたいい。庭園の奥にあるガラスの部屋には小さな仏塔があり、ガラスの鉢に入れた蓮の花を持ってお参りもできる。

サティアン パワースポット木
ミストが庭園の荘厳な雰囲気を際立たせる

庭園は人工とはいえ、木々が美しく配置されていて美しい。芸術的なオブジェも配置され、庭園はすべてがインスタ映えするような、きれいなスポットである。この施設がパワースポットであるか否かに関わらず、ただいるだけで癒やされることは間違いない。

砂の洞窟は邪気が払われ心が浄化される

サティアン パワースポット
天国のような雰囲気もあるサティアンの庭園

サティアンの中に洞窟が存在する。これも人工物ではあるのだが、洞窟を模した建物の中には砂が敷き詰められている。
さらさらの砂は裸足に冷たく、洞窟自体も中が涼しいので、エアコンがないのにいつまでもいたくなるような居心地のよさを感じる。

サティアン 洞窟内部
邪気が払われるという砂の洞窟

実はこの洞窟が最もおすすめしたいパワースポットに当たる。というのは、かつてバンコクに暮らしていた日本人霊能力者がここを訪れた際、砂を歩くその一歩一歩に邪気が払われていくことを感じたそうだ。砂に悪い運気が吸い取られていき、洞窟を出るときには心が浄化されているのだという。少しそこで休憩して洞窟内を歩き回れば、それだけで運気を高めることができる。そんな場所なのだ。

サティアン 洞窟
このパワーは写真を介しても伝わってくるという

サティアンはバンコク郊外にあるとはいえ、都内であることからタクシーでも行きやすい。帰りのタクシーもすぐに捕まえることもできる。あるいは、ドンムアン空港に比較的近いので、格安航空会社(LCC)で訪タイしている場合、帰り際に寄るという手もある。また、近くのラムイントラ通りと高速道路の交差点の角にはナイトマーケットも開催されているので、夕方に行って、夜市を楽しむという手もあるだろう。

サティアン 銅像
仏像や芸術的オブジェが各所に置かれている

バンコクはカフェやスパなど癒やしの場はいくつもあるが、こういったパワースポットで癒やされるのもまたこれまでのタイ旅行とはひと味違った体験を味わえるのではないだろうか。

【データ】
名称:サティアン・タムマサターン
電話:02-519-1119
時間:早朝から夕方
定休:特になし
URL:https://www.sdsweb.org/new/
地図:Googleマップで確認
備考:時間や休園日、庭園内の施設は修繕やイベントにより予告なく閉鎖される場合がある。

KEYWORD

記事に掲載された店舗や観光スポット、サービスなどの情報・写真は取材当時のものです。移転や閉鎖、サービス終了や変更などもありますので、ご注意ください。

お問合せ電話番号
TELをタップしてお問い合わせ!
0120-562-193
このページの先頭へ