タイのミシュランシェフが手がける 絶品パッタイ食堂「パッタイ・ファイタル」
タイのストリートフードの代表格として、日本人にも人気の高いタイ風焼きそば・パッタイ。もちっとした食感の平打米麺にタマリンドをベースにしたちょっぴり甘酸っぱいソースを絡めて炒めたパッタイは、辛いものが苦手という方でも食べやすいマイルドな味わいが魅力です。
「パッ」はタイ語で「炒める」、「タイ」は国名を表していますが、パッタイが生まれたのは1940年代、第2時世界大戦の時。「シャム」から「タイ」へと国名が変わった際、新しい国名を定着させることと、米の消費量を抑えることを目的に、当時の首相だったプレーク・ピブーンソンクラームによって、考案されたのだとか。
今や国民食として定着し、屋台から高級レストランまであらゆる場所でいただくことができますが、当然、味はお店によって様々。せっかく食べに行くならば、失敗はしたくないものですよね。
そこで今回、ぜひご紹介したいのが「パッタイ・ファイタル」です。
近頃、古い町並みの中におしゃれなお店が増えている旧市街の中にお店はある
「ミシュランガイド・バンコク」で2年連続ビブグルマンに選出！
「パッタイ・ファイタル」があるのは、王宮やカオサン通りにほど近い旧市街エリア、民主記念塔から歩いてすぐの場所にあるディンソー通り。2018年にオープンしたばかりにもかかわらず、その年に発表された「ミシュランガイド・バンコク 2019」ではさっそくビブグルマンに選出されて話題をかっさらい、つい先ごろ発表されたばかりの「ミシュランガイド・バンコク 2020」でも、引き続き同カテゴリーに選出……と、その実力はお墨付き。
実はこのお店のオーナーは、N.Y.で経営していたタイ料理レストラン「Rhong-Tiam」が2010年ミシュラン一つ星を獲得し、タイに帰国後、バンコクのトンローでオープンしたファインダイニングレストラン「Table 38」でも「ミシュランガイド・2020」で１つ星を獲得するなど、スターシェフの名をほしいままにするタイ系アメリカ人シェフ、アンディ・ヤン氏。
自分自身が好きだったパッタイを突き詰め、タイのストリートフードの可能性をさらに広げたいとオープンさせたのが「パッタイ・ファイタル」なのです。
2年前に長年暮らしたN.Y.からタイに帰国後、パッタイを追求する「パッタイ・ファイタル」と、シェフズテーブルスタイルのタイ料理レストラン「Table38」（https://www.table38bkk.com/）の２店をオープン。いずれも「ミシュラン・ガイド バンコク2020」に掲載
１階が調理場、２階でいただく。２階への階段にあしらわれたイエローのライトは、パッタイの麺を表しているのだとか。遊び心もいっぱい
燃え盛る強火で仕上げて旨味を閉じ込める
やや細めの米麺はタイ東北部・イサーン地方から取り寄せているという「センカオチャオ」と呼ばれる、もちもちと弾力のある麺を使用。しかも、この麺、なんと添加物不使用のグルテンフリーなのだとか！ 昔ながらのタマリンドソースはほんのり甘みが広がるコクのある味わいで、麺との絡みは抜群です。
そして、おいしさの秘密はなんといっても天井に届くほどの強火力。強火で一気に仕上げるから海老やお肉の旨味が閉じ込められ、野菜はシャキシャキ感が残り、香ばしい風味が全体を包み込みます。
人気は、大きな海老が乗った「パッタイ・マンクン・クンソット」（200バーツ）。海老味噌も入れて炒めているというから、コクと旨味がたっぷり！
「パッタイ・マンクン・クンソット」（200バーツ）
そしてもうひとつおすすめは、カリカリの揚げ豚を乗せた「パッタイ・ファイタル・ムーグローブ」（200バーツ）。オーガニックで育てられたバークシャー種の黒豚を、ハーブたっぷりのスープに漬け込んでからスモークした後に揚げているのだとか。表面はカリカリとクリスピー、中は柔らかくジューシーで、後を引くおいしさです。
「パッタイ・ファイタル・ムーグローブ」（200バーツ）
炭火で焼き上げたタイ風焼き鳥「コートガイヤーン」（190バーツ）のオーダーもお忘れなく。ほろほろに崩れるほど柔らかい鶏肉は、旨味がいっぱい！
街中の屋台や食堂に比べてお値段は少々高めですが、ミシュランシェフがこだわりの食材と調理方法で生み出したパッタイのおいしさは、一度食べたらきっと忘れられなくなることでしょう。
カフェ風の店内で入りやすい
【データ】
名称：Pad Thai Fai Ta Lu
住所：115/5 Dinso Rd.,Baworniwet,Pranakorn,Bangkok
TEL：089-811-1888
時間：10:00〜21:00
定休：なし
URL：https://www.facebook.com/padthaifaitalu
MAP：Googleマップで確認
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