タイ最大手のデパートチェーンの旗艦店「セントラル・ワールド」

セントラルワールド 銅像
セントラル・ワールドの新館前

タイの主要都市には必ずと言っていいほど展開している「セントラル・デパート」の中でも、最も大きく、来訪者も多いのがこの「セントラル・ワールド」だ。BTSチットロム駅から連絡橋で直結なので、雨季でも足を運びやすいメリットがある。
実際に外観からもその規模の大きさが窺える。2010年の反政府デモの暴徒たちに火を放たれ半壊する不運があったが、見事に復活。現在は半壊以前よりもなお売り場面積が増えていて、とても1日で周れるようなショッピングセンターではない規模になっている。

セントラルワールド イベント
取材時に開催されていたフードイベント

「セントラル・ワールド」の内外には広場がある。ここでは常時なにかしらのイベントが開催されている。
特に乾季の間は表の正面広場に注目したい。大型のテントを張って、タイの地方料理、日本料理を始めとした世界の料理などが楽しめるフードイベントの開催が頻繁だ。また、例年11月ごろから大晦日まではビアガーデンが出現する。タイ最大のビアガーデンで、タイのビール製造業者各社が最も力を入れるイベントがこれだ。
また、「セントラル・ワールド」の前を走るラーチャダムリ通りでは大晦日の夕方からタイ最大級のカウントダウンパーティーが開催され、有名歌手などが何時間もショーを続ける。テレビ中継も行われるほどで、タイで最も盛り上がるカウントダウンとも言える。

ビッグC
伊勢丹の向かいにそびえるビッグCラーチャダムリ店

このほか、「セントラル・ワールド」近辺にはタイのスーパーマーケットチェーン「ビッグC」の巨大店もあるし、有名なハリウッド俳優や海外リーグの有名サッカー選手が訪れる高級ブランドデパート「ゲイソンプラザ」など、数々のショッピングスポットがある。
これらもすべてBTSチットロム駅から直結で天候に関係なく楽しめるので、この地域自体がバンコクの商業の中心地と言えるほど、トータル的に魅力ある場所になっている。

たくさんのブランドショップや飲食店があってすべてが揃う

セントラルワールド 館内
館内がそもそも美しいセントラル・ワールド

「セントラル・ワールド」はとにかく巨大で、ここにないブランドはないと言えるほど、様々なショップが揃っている。美容室からスーツを仕立ててくれるテーラー、銀行や家電量販店、飲食店となにもかもがある。

セントラルワールド 売場
伊勢丹の反対側にあるセントラル系のデパート

建物自体も美しいので、ただ歩くだけでも楽しいのがこの「セントラル・ワールド」だ。
そして、日本では考えられないのが、ショッピングセンターの中に大きなデパートが2軒も入居しているという、その規模感だ。このうち、1軒は日本から来ている「伊勢丹」である。「タイに来てまで日系デパート?」と思われるかもしれないが、これがかなり重宝できるのである。

タイに伊勢丹が存在するメリットとは

伊勢丹
セントラル・ワールドの北側に伊勢丹が入居する

タイに伊勢丹があることで、我々日本人にとっては大きなメリットがある。
というのは、昨今のタイは観光だけでなく、出張での訪問者も少なくない。製造業が多いこともあるし、タイ企業とのマッチングでビジネスが始まることも珍しくない。そんなタイのビジネスで大切なのはスピード感だ。
しかし、予定外のアポイントを獲得できたとしても、礼節を重んじる日本人にとっては手ぶらで行くのは心許ない。

セントラルワールド スーパー
伊勢丹の中にあるスーパーマーケットは日本のものが手に入る

そこで伊勢丹だ。伊勢丹には食品フロアがあり、日本の食材などが手に入るスーパーのほか、日本各地の名産などを扱った、日本のデパ地下に限りになく近い店がいくつもある。総菜店や和菓子の店などで、日本で買うよりはやや高額にはなるものの、わざわざ日本からEMSで送ってくるよりもずっと安く済む。なにより、行けばそこにあるという心強さがある。
急な用事などで手土産が必要なとき、伊勢丹に来れば日本の土産ものが容易に手に入る。そういったメリットがあるのだ。

セントラルワールド スターバックス
スタバもお洒落な外観をしていた

伊勢丹の上階から再び「セントラル・ワールド」の共有スペースに戻ればまた多くの飲食店に出会う。たとえば、日本人にファンの多い台湾の小籠包店「鼎泰豊(ディンタイフォン)」の1号店がある。ほかにも世界中の料理が楽しめるので、タイ料理に飽きたら、あるいはタイ料理の香草がどうしても口に合わない方にはこのフロアも大きなメリットになるだろう。

セントラルワールド 吹き抜け
タイの商業施設でよく見る吹き抜けだが、セントラル・ワールドは吹き抜けの規模も大きい

「セントラル・ワールド」はとにかく巨大なので、のんびりと涼しい場所を散策したい場合に最適だ。ランチから楽しめる店は無数にあるし、夜に向いたレストランやバーなどもあるので、どんな時間帯どころか、1日中ここで過ごすことだって可能だ。そんなことができるショッピングセンターが日本の大都市の中心地にあるだろうか。
そういう意味ではバンコクならではの体験として、この「セントラル・ワールド」はおすすめである。

【データ】
名称:セントラル・ワールド
電話:-
時間:10:00~22:00
定休:特になし
URL:https://www.centralworld.co.th/
地図:Googleマップで確認

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