バンコクで開業から今日に至るまで外国人に大人気の雑居型デパート「MBKセンター」

1985年に開業し35年が経とうという今でも、タイ人や外国人から愛され続ける「MBKセンター」。創業当時は、創業者であるマーさん、ブンクローンさん夫妻の名を取って「マーブンクローン・センター」と呼ばれていた。当時はタイのファッションの発信地サイアム・スクエアに隣接し、またタイ最高学府であるチュラロンコーン大学も近くにある、アジア最大のショッピングセンターとして注目されたそうだ。

MBK 外観
MBKセンターの北側の外観

8フロアあるこの「MBKセンター」は連日、平均で10万人前後が訪れるという、今でもタイ最大級の人気ショッピングセンターである。そのため、タイ独特の活気が生まれていて、バンコクのショッピングはここに来ずして語るなかれとも言われるほど、ワクワクする商業施設だ。

MBK エスカレーター
高所恐怖症にはちょっと怖いエスカレーター

そんな、タイで最も人気の高い「MBKセンター」の魅力をフロアごとに紹介していきたい。とはいえ、この記事で疑似体験できる「MBKセンター」はほんの一部でしかない。なぜなら「MBKセンター」の館内にはおよそ2300ものショップがひしめき合うからだ。お気に入りの店をみつけるのは容易ではない。だからこそ、また来たいと思わせる魅力が「MBKセンター」にはある。

1階2階は飲食店と銀行とアクセサリー店が並ぶ

「MBKセンター」の1階はファストフードや中華料理などの飲食店が並ぶ。ちょっとした休憩に入れるカフェもあるので、エアコンで寒いほどに涼しい館内で一息つくのに便利だ。

MBK 両替所
銀行よりも両替率がいい公認両替所

このフロアにはほかに銀行などもある。タイの銀行は路面店だと15時には終わってしまうが、「MBKセンター」に入居する銀行なら19時くらいまでは窓口も開いている。また、タイのATMは故障が多いので、高額を引き出す場合は銀行に隣接したATMがおすすめ。その場合にもこのフロアの銀行は利用しやすい。

MBK 1階
1階フロアの様子

1階でメインになるショップ群はファッションに関係した店だ。シャツやバッグ、シューズなどが売られているが、大半はタイ人向けだと思った方がいい。中には偽ブランドのショップもある。これらは日本への出入国時に問題になることもあるので、見るだけにした方が無難だ。
ちょっと興味がある人は、アートショップなどもおすすめ。似顔絵などを油絵で描いてくれる。写真を持って行けばそれをモデルに描いてくれるので、注文して数日後に受け取りに来てもいい。
それから、1階には数軒ほど印刷受付もある。タイ語の名刺を作ったり、オリジナルステッカー、帽子などへの刺繍が頼める。早ければ1~3時間程度で完成する。
2階も似たような構成で、主にタイ人向けのファッション関係の店が多い。「MBKセンター」の北端には日本の「東急デパート」が入居する。昭和が香る雰囲気で、日本人にはほっとするような店構えである。この東急2階にはBTS国立競技場駅に直結する連絡橋がある。

3階にはタイらしい怪しいTシャツやムエタイパンツが売っていた

3階の南側にはより小さな店舗が並ぶゾーンがあり、屋内ながらもタイの屋台で買いものをしているような気分を味わえる。
扱っている商品も、タイ人向けのファッションのほか、外国人の土産ものに最適なシャツや雑貨も置いてある。ムエタイパンツや、旅行者に人気で、ゆったりと穿けるタイパンツもあった。

MBK 雑貨売り場
Tシャツなどを売るショップが並ぶ

値段は基本的には値札通りではあるが、店によっては値引きに応じることもある。複数購入するなどで安くしてくれる場合があるので、土産用に大量購入するなら、ダメ元で交渉してみることをおすすめしたい。

4階はタイ最大級の電脳ショップが並んでいる

「MBKセンター」の4階は電脳ショップになっている。かつては中古携帯電話の売買などモバイル本体を目当てに来る人が多かったが、昨今はスマートフォンを正規店などで購入するケースが多く、ここはアクセサリーショップが注目される。

MBK 携帯部品売り場
様々な電脳アクセサリーが揃うフロア

タイではサムスンが一番人気のスマホではあるが、iPhoneのアクセサリーもたくさんあった。修理も受けているので、タイでスマホが壊れたときの強い味方だ。ショップによっては外国のスマホのSIMロック解除までできるので、技術的にはレベルは高いと言える。

MBK 携帯カバー
iPhoneやiPadのカバーなどが売られている

イヤフォンやヘッドフォン、数字の語呂がいいSIMカード、スマホカバー、自撮り棒などあらゆる電脳アイテムが売られている。これらは値引きも可能なので、購入前に忘れずに店員に訊いた方がいい。

MBK 携帯部品売り場 イヤホン
iPhoneのイヤフォンを物色している人

たとえば、iPhone用のイヤフォンは店員曰く、本物と偽物がある。本物も正規輸入品ではなく並行輸入だと見られるが、「MBKセンター」のあるショップでは言い値が2000バーツだった。約7000円と高いが、なにも言わずに1700バーツ(約6000円)に下がり、さらにこちらから1000バーツ(約3500円)なら買ってもいいと言うと、すんなりOKになった。

6階は土産ものとフードコートがあって最も賑わうフロア

5階フロアはアウトレットが少々、家具、あとはカメラ店が並ぶ。これといっておもしろいものはないので、ここでは省略する。
6階フロアは、「MBKセンター」で最も賑わいのあるフロアと言っても過言ではない。北端には大きなフードコートがあり、南側にはタイの土産もののショップが立ち並ぶ。

MBK フードコート
カオマンガイなど様々なタイ料理が楽しめる

フードコートは広く、その分、店も多い。おすすめはタイ料理各種だが、タイ料理に食傷気味の人はイタリアンや中華、和食などもあるので、選択肢は豊富だ。フードコートはクーポン制なので、両替ポイントで任意の金額に換え、余ったらまたここで現金に払い戻せばいい。

MBK フードコート キャッシャー
フードコートのクーポン引換所

フードコート以外にも飲食店があるので、まずは散策して食べたいものがある店を選ぼう。

MBK ドライフルーツ
ココナッツチップスなどは銘柄によってはかなりおいしい

ほかには「MBKセンター」の名物的に乾物屋もある。魚を干したものだけでなく、ドリアンやココナッツのチップスもあるので、土産ものを探しているなら覗いた方がいい店もある。

MBK スタンド売り場
ライトカバーはちゃんと壊れないように梱包してくれるので安心

南側の雑貨店はタイらしい土産もののほか、オリエンタルな雰囲気のあるライトのカバー、それから石鹸やアロマ関係の商品も多い。

MBK 3Dクリスタル
iPhoneカバーのプリントのほか、3Dのクリスタルも造ってくれる

最近のおすすめは、写真をプリントできる小さなショップだ。クッションやシャツなどに自分が用意した画像をプリントできる。iPhoneなどはカバーにもプリントでき、これが思いのほかきれいに転写されていた。iPhoneのカバーは1つ400バーツ(約1400円)ほどでやってくれる。

7階は映画館とレストランが並ぶ憩いの場

「MBKセンター」の最上階でもある7階は映画館(チケットオフィス)とレストランのフロアになる。8階は映画館のホールがあるので、実質的には7フロアということになる。
タイの映画は700円前後から観ることができ、映画によっては日本より早く封切りするので、先取りで観たい人には好都合だ。ただし、字幕はタイ語か英語になるけれども。

MBK キャップ売り場
6階にはキャップの店もあって、ひとつ300バーツ程度

また、このフロアにはちゃんとしたレストランが並ぶ。タイスキの「MK」もあるし、日本の「ココイチ」まであった。カフェなどもあるので、1階同様、タイの猛暑に疲れた体を癒やすには都合のいいフロアになる。
このように「MBKセンター」はフロアごとに顔が違い、飽きることがない。「MBKセンター」は2017年に大幅リニューアルしているそうなので、古いショッピングセンターでありながら、新鮮な気分で散策できるのでおすすめだ。

【データ】
名称:MBKセンター
電話:―
時間:10:00~22:00
定休:特になし
URL:https://www.mbk-center.co.th/
地図:Googleマップで確認

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