タイ人の日常的ファッション最先端を売る「プラチナム・ファッションモール」

プラチナム Tシャツ
モール内にあった店舗

「プラチナム・ファッションモール」は若いタイ人に向けたファッションの最先端発信地であり、小売りから卸まで、様々な顧客の要望に対応するショッピングモールになっている。
ペッブリー通りに立ち、真向かいにはタイ最大とされる服飾市場「プラトゥーナーム市場」がある。裏手にはセンセーブ運河を挟んで伊勢丹が入居する「セントラル・ワールド」がそびえる。

プラチナム スカイウォーク
伊勢丹から繋がる連絡橋

近年になって、BTSチットロム駅から連絡橋が架けられたため、BTS駅から徒歩10分ほどはかかるが直結となり、雨が降っていても足を運びやすくなった。
向かい側にあるプラトゥーナーム市場は、昔からある服飾専門市場で、ファッションに関係するものを雑多に扱っている。ただ、プラトゥーナームは日中は気温が高く、雨天では雨ざらしになって歩きにくい。同時に、市場が巨大すぎて、かつ数多のジャンルが点在しているため、目的のものを買うことが困難だった。

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エアコンが効いた館内は快適に歩ける

そんな不満のあった若者たちに呼応するように、2000年代前半に誕生したのがこの「プラチナム・ファッションモール」だ。
「プラチナム・ファッションモール」でもプラトゥーナーム同様に雑多なアイテムを扱うが、基本的にはジャンルごとにフロアとエリアが分かれていて探しやすい。なにより、館内はエアコンが効いているので、日中に来ても快適にショッピングを楽しめる。
そんなメリットがあって客足は年々増え、開業から数年してから隣接していたビルも同モールに組み込まれて増設した形になっている。決して巨大な建物ではないが、その中に実に2000店舗がひしめき、タイの若者へファッションの最先端を提案し続けている。

1着から卸まで、どんな客にも対応する寛容さが魅力?

プラチナム 女性服
懐の広さがこのモールの魅力でもある

「プラチナム・ファッションモール」はプラトゥーナーム市場同様に、個人客から業者まで、様々な顧客に対応する柔軟さがある。1着の購入でも問題ないし、何十着と定期購入する契約も結べる。
近年のタイは縫製技術も格段に向上した。以前のプラトゥーナーム市場なら、それこそ1回洗濯したら色が落ちてしまったり、伸びて切れなくなってしまうことが多々あったものだ。しかし、今のタイの服は、たとえ個人ブランドのオリジナル製品であっても縫製などがしっかりしていて、長持ちするものが増えている。

プラチナム 仕入れ
業者が大量購入して帰るところ

そんな雑多なファッションモールを効率よく巡る方法は、まず自分が何をほしいか考えておくことだ。

大きなキャリーバッグや袋を持った人は他の市場やエリアで洋服店を営んでいる人が多い。仕入れに来ているのだが、小規模店のために人気の服を1着2着程度だけ購入して、自分の店で売っている。いわばセレクトショップのようなもので、タイではそういった商売方法も成り立つ。
そんな業者然とした客の動きを見ていると、ある程度目的を絞り、まず目指しているのはエスカレーターだった。エスカレーター横には大まかなフロアマップが掲げられ、ジャンルが書かれている。それを見て目的フロアに移動し、あとは自分の目利きを信じて各店舗と交渉をしているようだ。

我々も効率よく「プラチナム・ファッションモール」を巡りたいならば、そのような周り方をするべきだろう。

プラチナム 小物
太陽に当てると色が変わるというペンも売っていた

「プラチナム・ファッションモール」にあるジャンルは大きく分けて、女性向け、男性向け、子ども向け、アクセサリー、雑貨、飲食店になるだろう。
およそ2000店舗もあるというこの施設内では、自社工場を持つショップから、どこかから仕入れてきたセレクトショップのような形態など様々ある。たくさん買うほどに値引き交渉に応じ、うまく立ち回れば安くでタイの最新ファッションを入手することができるだろう。

外国人向きは最上階と考えた方がいいかもしれない

プラチナム アロマ
最上階で見かけたアロマグッズの店

残念ながら、「プラチナム・ファッションモール」のファッションは日本人のセンスには合わないかもしれない。ほかの商業施設と違って、ここの顧客対象は完全にタイ人だからである。各店舗はタイ人が好むファッションを先取りして販売している。そのため、外国人のセンスには不向きなものも多い。
そこで提案したいのが、外国人は「プラチナム・ファッションモール」の最上階を目指そうということだ。

プラチナム フードコート
このモールのフードコートは案外充実していると観光客からの評価が高い

まず、最上階にはフードコートがある。「プラチナム・ファッションモール」やプラトゥーナーム市場はタイ人向けのため、この近辺にはタイ人が行く食堂や屋台、もしくは外国人向けの高い飲食店という両極端な店ばかりになる。しかし、高い飲食店と言っても、外観はタイ人向けの食堂と変わらず、値段だけ外国人料金の、正直、衛生面では屋台とあまり変わらない店が多い。
それであれば、「プラチナム・ファッションモール」のフードコートに来れば、値段もタイ人向けになっているし、衛生的なので外国人に向いている。
また、同じフロアには外国人に向いた雑貨が多い。タイ北部の山岳民族が作った布のバッグなどは100バーツ(約350円)前後からと安い。

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モールの外にあった雑貨の店

それから「プラチナム・ファッションモール」の外にも目を向けたい。夕方以降のことが多いが、特別イベントが開催され、館内にはない店が「プラチナム・ファッションモール」前の少しあいたスペースに出展する。そこで目ぼしいものが見つかる可能性も高い。

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モールの交差点付近にある屋台街にはピザの車も出ている

また、セントラル・ワールド前から続く通りとの交差点寄りのスペースには毎夜、屋台が出現する。一般的な屋台ではなく、トラックを改造したお洒落な屋台ばかりで、食べられるものもケバブやピザなど若者が好きな料理ばかりだ。中にはバーの屋台も出現する。

プラチナム 屋台
車を改造したバーも楽しめる

「プラチナム・ファッションモール」はファッションセンス的にはやや日本人にはそぐわない部分もあるが、タイの若者の活気や、彼らが注目するものを見て歩くことができるなど、買い物客とは違った視点で楽しめるところがおもしろい。
夜なら「ちょっと豪勢でありつつ屋台」というギャップを楽しむという思い出作りも「プラチナム・ファッションモール」ならではなのである。

名称:ザ・プラチナム・ファッションモール
電話:-
時間:月・火・木・金9:00~20:00、水・土・日8:00~20:00
定休:特になし
URL:http://www.platinumfashionmall.com/
地図:Googleマップで確認

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記事に掲載された店舗や観光スポット、サービスなどの情報・写真は取材当時のものです。移転や閉鎖、サービス終了や変更などもありますので、ご注意ください。

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